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ジェノサイドは高野和明の傑作、アバター以上のあらすじ。

「ジェノサイド」の意味を知っていますか?

「ジェノサイド」とは、一つの人種・民族・国家・宗教などの構成員に対する抹消行為をさします。

具体的には・・・
ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺(ホロコースト)などの行為に対して使われたため、一般には大量虐殺の意味で使われています。

でも、「ジェノサイド」とは、物理的な全抹消のみを意味するわけではありません。

国外強制退去による国内の民族浄化、異民族、異文化・異宗教に対する強制的な同化政策による文化抹消などがそうです。

また、国家が不要あるいは望ましくないと見なした集団に対する隔離行為など、・・・あくまでも特定の集団に対する抹消行為を指しているのです。

(・・・ウィキペディアより)



高野和明の傑作、「ジェノサイド」

いきなり、暗い説明から入りましたが、そのような事を知ったうえで高野和明の傑作「ジェノサイド」を読むのと、知らずに読むのとでは、かなり読んだ感じが変わってきます。

私は、そんなに読書が好きな方ではありませんが、現在、話題となっている「ジェノサイド」は、そんな私にでも存分に楽しめる小説でした。

個人的には、2年前にあったアバターの「あらすじ」を超えるストーリーを秘めていると感じています。

このまま今の評判が登り続ければ、ドラマ化や映画化もありうるのではないでしょうか。

内容については、細かく説明できないのが残念ですが、この、お正月休みに読んで楽しめる小説の№1として紹介させていただきます。



角川書店も力を入れる「ジェノサイド」

あまりにも人気が高くなってきたものですから、角川書店の力の入れようも変わってきます。

サイト上には特設ページも作られ、小説の内容を映像化したものまであります。

私などが、自分の読んだ内容を紹介するよりも、よほど上手に期待を抱かせてくれます。


概要: 高野和明『ジェノサイド』(角川書店刊)公式PV。「新刊ラジオ」で放送されたラジオドラマを編集し、映像化したものです。
長さ: 4分56秒です。

なお、ラジオドラマ完全版も公開している特設ページはコチラです。
『ジェノサイド』高野和明(たかの かずあき)|角川書店|KADOKAWA

実際に、「ジェノサイド」を読んでみると、私のようなSF好きは、つい、ぐいぐいと小説に引き込まれてしまいます。

今後、映像化などがされるようなら、間違いなく、いの一番に見に行ってしまうでしょう。



どんな話なの・・・

まだお読みでない方は、是非、このお正月休みにでも、読んでみていただきたいのですが、

・・・でもストーリーを話してしまうと面白さが半減するし・・・

では、二人の登場人物に関わるキーワードで、多少は想像できますかどうか・・・

「ジェノサイド」のキーワード

★登場人物「イエーガー

イラク戦争に突き進んだアメリカ

・人類絶滅の可能性アフリカに新種の生物出現

・治療薬の存在しない難病に冒された息子を持ち、民間軍事会社で傭兵として働いている「イエーガー

南アフリカに行き、同じ任務につく他の3人と顔を合わる「イエーガー


概要: 高野和明『ジェノサイド』(角川書店刊)テレビCM「イエーガー篇」。


★登場人物「古賀研人」

創薬化学の研究室に所属する、大学院生の古賀研人

・古賀研人は最近、ウィルス学者であった父を亡くした。死因は胸部大動脈瘤の破裂

・古賀研人は死んだ父親からの、自動送信らしきメールを受信

・古賀研人へ届く警告・・・これらすべてのことは、絶対に他人に言ってはいけない。すべてをお前一人で、内密に行なえ。母さんにも話すな。今後、お前が使用する電話、携帯電話、電子メール、ファクシミリなどのあらゆる通信手段は、盗聴されているものと思え。


概要: 高野和明『ジェノサイド』(角川書店刊)テレビCM「研人篇」。


・・・そして、少しずつ「ジェノサイド」・・・が明らかになってゆきます・・・。



「ジェノサイド」を書いた「高野和明」さんとは

作者である、高野和明さんを簡単にご紹介。

高野和明氏(たかの かずあき、1964年10月26日生まれ)は、日本の小説家、脚本家です。

私より3歳下なので、今年で47歳くらいでしょうか。

元来は映画監督を志望しており、小学6年生から自主映画を作り始めたそうです。大学浪人時代に、執筆した脚本が城戸賞最終候補となり、その縁で、映画監督である岡本喜八氏の門下生となっていたそうです。

日本の大学を中退し、1984年から映画・テレビなどのスタッフを体験し、1989年には渡米し、大学で学びながら映像業界のスタッフとして働いていたそうです。



1991年に帰国後、テレビ・映画などの脚本家となり。また、インターネット・ドラマ『グラウエンの籠』シリーズでは演出も担当したそうです。

映像業界・映画関係の学歴をもっていることから自身の得意なことで自主映画製作なども作成しており、実際に演出、撮影その他4つの映画製作主要の役目を一人で担当できるそうです。

小説すばる」2006年3月号にて、自分の好きな映画についてのエッセイを執筆したそうです。

2001年、死刑制度を扱った小説『13階段』を第四十七回江戸川乱歩賞に応募し、選考委員であった宮部みゆきらに絶賛され、満場一致で受賞したそうです。

同作品は40万部を売り上げ、乱歩賞受賞作品の中でもっとも速く高い売り上げ記録を達成したそうです。

また、自身の著作である連作短編集「6時間後に君は死ぬ」のWOWOWドラマW枠での映像化においては脚本も担当し、また後半部分「3時間後に僕は死ぬ」の演出も担当したそうです。

そうして、2011年、『ジェノサイド』で第145回直木三十五賞候補、第2回山田風太郎賞受賞となったそうであります。

私にとって、次の作品が楽しみな小説家が一人増えました。



ジェノサイド

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