子どもに携帯電話は必要か
最近の大きなテーマの一つとして残っているものに子どもの携帯電話があります。
最近といってももうかなり昔から言われていることであり、最近出てきた問題とも言いづらい部分があるくらいです。
しかし持った方が良いという人もいれば、持たない方が良いという人もいます。持たない方が良いと思っていた人でも、子どもができると持たせているほうが安心できると感じることが多いようです。
確かに子どもと連絡を取れる方が便利であり、いつでも安全確認をすることができることになるでしょう。
一見するとメリットしかないように思えます。子どものコミュニケーションがメールなどの味気ないものになってしまうということもありますが、これは時代の移り変わりの中でコミュニケーションのあり方が変るのは当然であり、大きな問題ではないと考えることができます。
むしろ新しいコミュニケーションの中で大人が正しいやり方を教えていくほうがずっと大切になってくると言えるでしょう。
ここに大きな問題があると言えるのではないでしょうか。子供が携帯電話を持っていることで問題になりやすいのは、携帯電話によって変なサイトにアクセスしてしまったり、人の悪口などを影で言うことが多くなるという要素があります。
しかしこれは子どもに限ってではなく、むしろ大人の世界で見ることができる要素と言えるでしょう。大人自身が正しく携帯電話を使うことができなかったり、正しい使い方を示すことができなくなっている状況にあると考える事もできます。そのような状態で正しい使い方を子どもがしてくれると期待することには、無理があると言えるのではないでしょうか。
現代の子どもは物があふれていて幸せと言う人もいるかもしれませんが、正しい使い方を教えてくれる人が少ないだけに、本来体験する必要もない危険な目に合ってしまう可能性も高くなっていると言えます。そのような点を見ると、非常に不幸になっていると言う事もできるでしょう。
携帯電話に限らず、大人を含め社会的なモラルの低下が根本的な問題になっていると言う事もできるのではないでしょうか。