海外のバス事情(ネパール編)
日本のバスで運転が荒いな〜と思ったことがありますか?
もし、そう思ったことがあれば外国でバスには乗れません。
外国のバスと日本のバスのレベルは天と地の差があるからです。
まずバスの運転手が制服を着て規則正しく仕事をしていることが外国では稀です。
私服で、携帯を操作しながら運転することもあります。乗客と楽しく談笑したり、ケンカすることもあります。
もちろん、日本と同じような基準を保つ国もあります。でも、アジアのほとんどでは日本のようなバスには乗れません。
例えばネパール。
ここでバスのほとんどは普通のバンです。大型車ではありません。
もちろん大型車のバスもありますが、主に長距離バスです。
車種は普通車ですが乗客の人数は大型車に匹敵するんじゃないかと思うくらい、のります。乗るというよりも詰め込みます。
運転手以外に10人は軽くのります。ギュウギュウで乗るのです。
バス停はなく、乗りたいところで乗り、降りたいところで降りることができます。
ここは、数少ない日本よりも優れている(?)ところで、とても便利なシステムです。
降りる時は車の天井やドアを叩き、運転手に知らせます。そうすると運転手は停めやすいところに停めてくれます。
運転手の他に助手席にスタッフが乗ります。
スタッフと言っても普通の少年であることが多く、一見なにをしているか分かりません。
しかし、彼らの仕事は忙しく、お金の回収、道行く人にバスの到着を知らせる、など重要な役目を果たします。
また、もうひとつ大切な仕事があり、彼は窓から腕を伸ばし、ウインカーの代わり曲がる方向を示します。
ウィンカーは大抵壊れているからです。