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似ているようで似ていない太刀と刀

太刀も刀も日本刀の一つと考えることができますが、機能面で見ると大きく違う点があります。

太刀の特徴を見てみます。

太刀は主に、馬の上で利用できるような工夫がされています。
馬の上では、両手で武器を振ることが非常に難しく、片手で戦っていく必要がありました。
そのため太刀は、片手で使いやすいように柄の部分が、通常の刀よりも短めになっていることが多く、また刃も下向きに装着することになります。

通常刀は刃を上に向けて、携帯することになりますが、太刀は刃を下向きにして携帯することになります。そのほうが、鞘を抑えなくても抜きやすくなるということのようです。
また太刀は、腰にぶら下げるようにして、携帯をしています。

ぶらぶらしていては、動きにくいんじゃないかと思ってしまいますが、ぶらぶらしていた方が馬に乗りやすいというメリットがあるようです。

刀の場合、帯でしっかりと固定しますが、もし、太刀がこのように固定されていたら、馬に乗るときに、腰の刀が突っかかってしまったり、馬に食い込んでしまうかもしれません。

後は、刀のようにしっかり固定されていると、鞘の向きを片手で変えることが難しくなってしまい、意外と片手で抜きにくくなってしまうこともあるようです。

こうやって見てみると、刀と太刀には大きな違いがあることが良くわかります。

良く漫画やテレビで、刀の刃を下向きにして構えているような描写を見て、刀について何も知らないんだなと、鼻で笑ってしまう人がいるかもしれません。

しかし、それは刀ではなく、もしかしたら太刀だったのかもしれません。
地上で太刀があまり使われないということを考えると、ただの間違いであると考える事もできるかもしれません。
そこまで深く考える必要がないのかもしれませんが・・・。

なぜ、日本刀の刃が上なのかということについては、居合いなどと大きく関係していると考えます。
それについてはまた違う場所で紹介をしていきたいと思います。